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久野 賀子先生のインタビュー
2026.03.31

終活のために踏み出した一歩

PRIDE CLINIC 久野賀子院長が語る、注入治療と多様性への想い

ヒアルロン酸ボトックス糸リフトたるみ治療

新宿二丁目にあるPRIDE CLINIC。注入治療の専門家として、多様なバックグラウンドを持つ患者に寄り添う久野賀子院長。湘南美容クリニックで5年間の経験を積み、独立。ゲイバー好きが高じて新宿二丁目に開業した異色の経歴を持つ。シングルマザーとして2人の子どもを育てながら、将来は児童福祉施設の設立も視野に入れる。その人間味あふれる素顔に迫った。

クリニック紹介 ― 注入治療の専門家として

――まず、クリニックについて教えてください。

新宿二丁目にあるプライドクリニックという美容皮膚科のクリニックです。私の専門は注入治療なので、注入治療をしっかりやっていきたいというのがあります。あとはエリア的に多様なセクシュアリティの方だったり、いろんな人種の方、外国籍や観光客の方も多いので、皆様のニーズに応えていきたいと思っています。

独立の経緯 ― 「終活」のために踏み出した一歩

――独立されたのは、どういった経緯だったのでしょうか?

いろいろな理由はあるんですが、大手の湘南美容外科クリニックで5年やって、改めて自分の将来のことを考えて、もっと自分のブランドやメッセージ性を強化してフォーカスしていきたいなと思ったんですよね。大手の湘南美容外科クリニックにいると、ドクター1人1人の中に埋もれちゃうので。自分も、ちょっとこのままだとまずいなと。将来、死ぬ時までにある程度結果を残したいと思っていたので、まずはクリニックを作って独立して、そこから広げていこうかなと。ふわっと思って。終活のためにですね、死ぬまでに。

――「終活」って、終わりの方ですか?

終わりに向かって、今までインプットしてきたものをアウトプットしていきたいなと思ったからです。

エリアとの縁 ― ゲイバーが好きで新宿二丁目へ

――このエリアでやっているのは、何か理由があるんですか?

前職の時に、新宿二丁目に同僚と一緒にきて、ゲイバーに来てみたら楽しくて。そこからゲイバーが好きで、何回も通っていて、新宿二丁目でクリニックを開業したいと思っていました。

――それで物件を探す時も、このエリアでっていう感じだったんですか?

そうですね。あの大きな通り、新宿通りと新宿三丁目の通りを越えない範囲で探していました。

患者層 ― セクシュアリティ、外国人観光客、そしてリピーター

――どういった方が多いですか?

お客様は、ヒアルロン酸注入がだいたい全体の2割くらい、セクシュアルマイノリティの方がだいたい2割くらいですかね。最近は外国人観光客の方が新宿二丁目に来て、ついでに「やっていきたい」という方も多くいらっしゃいます。

あとはインスタのリール動画やストーリーなどを見て来てくださった方など。ずっとリピートしてくださっているお客様もいます。

医師としてのキャリア ― 保険診療から美容の世界へ

――キャリアとしてはどういった経歴ですか?

医学部を出て、ずっと皮膚科なんですが、研修して、そのまま湘南美容外科クリニックに入りました。その後5年で辞めて、このPRIDE CLINICを開院しました。

――それはどういった経緯だったんですか?

私は保険診療があまり合わなくて。ちょっと壁に当たって、どうしようかなと思っていたところ、当時の先生から「美容に行きなさい」って言われて、美容にきたのですが良かったと思っています。私に合っているなと思います。

SBC時代の経験 ― 新人教育と皮膚科医局長

――新入職医師の指導などもやられていたのですか。

そうですね。湘南美容外科クリニックの新宿本院は外科と皮膚科で分かれていて、その皮膚科の中の医局長っていうポジションで教育や指導をしたり、トラブル対応やVIP対応などをしたりしていました。

――5年間の在籍で、ヒアルロン酸がメインだったんですか?

はい。ヒアルロン酸はメインでやっていました。アラガンのセミナーを受けていて。SBCの時は、指導者向けのセミナーというのもあって、SBCで指導をしたり、細かい解剖を第三者に伝えることができるようになる為のセミナーもやっていて。そこまで受けさせてもらったので、教育レベルまではなれているかなと思います。

注入を5年以上していると、慣れて「流れ作業」のようになっている人もいると思うんですが、そうならないようにしています。

カウンセリングのこだわり ― 「お客様の姿」を一緒にイメージする

――具体的にはどんなことを大事にしていますか?

「ヒアルロン酸選び」はやっぱり入れ方が大事だと思うので、こだわっています。エイジングのプロセスですよね。加齢とともに骨格がどう変化するか、皮膚のコラーゲンが減るとどうなるか。そういったことを踏まえて、逆算して、骨やその膨みを補うような形で自然にアンチエイジングできるようにしています。

例えば、目の下のクマが気になるって言われたら、その人のクマの原因が何なのか、脂肪が出ているのか、骨が痩せているのか、皮膚が余っているのかを踏まえて、入れる部位を調整したり、入れる製剤を変えたりしています。

お客様の希望も大事にしていて、例えば「こんな目元にしたい」「涙袋をシャープにしたい」という方もいれば、「涙袋はいらない」「目元をスッキリした印象にしたい」という方もいて、そういった希望を踏まえて考えていく感じですね。

久野賀子院長 診察室にて

「無理強いしない」スタンス ― 迷ったら一旦帰ってもらう

――施術なしでカウンセリングだけで帰るようなケースもありますか?

ありますね。お客様の貴重な時間をもらっているので、特に観光客の方なんかは、長く日本にいられるわけではないので、丸一日潰すのは申し訳ないです。例えば、糸リフトだったとしても、1時間以内で帰れるように院内で連携しています。来院してカウンセリングして施術して帰るまでで、1時間は必ず超えないように意識しています。

それと、無理強いはしないようにしていて。「迷ったら一旦お家で考えてください」と。迷う時間はクリニックではなくて、お家で自分で調べながら迷っていただいた方が納得するので、一旦帰って考えてもらうようにしています。

糸リフトとエイジングケア ― 将来を見据えた提案

――糸リフトやボトックスについても教えてください。

糸リフトは直後のリフトアップ効果に優れていますが、持続期間には限界があるのも事実です。そこで大切にしているのが、エイジングのメカニズムに基づいたアプローチです。

加齢による変化は、単なる「下がり」だけでなく、皮膚の弾力低下や骨格の萎縮(痩せ)も深く関係しています。1回の変化量は糸リフトほど劇的ではないかもしれませんが、皮膚を引き締めコラーゲン生成を促す治療や、ヒアルロン酸によるボリューム補填、ボトックスによるシワ予防などを組み合わせることで、時間が経っても自然で健やかな美しさを維持することができます。

「今この瞬間」の満足はもちろん、将来を見据えたエイジングケアのパートナーとして、最適なプランをご提案いたします。

――年齢と共に許容するところ、綺麗に見せるところのバランスということですね。

そうですね。硬くなっちゃいますし、毎回引っ張り上げればいいというものではないですね。

※糸リフト・ヒアルロン酸注入・ボトックス注射は自由診療です。効果には個人差があり、内出血・腫れ・左右差・感染などのリスクがあります。

ホルモン注射の価格について ― トランスジェンダーの方にも届けたい

――YouTubeでホルモン注射の価格を安くしているという話をされていたと思いますが、それはどういった背景があるんですか?

いくつかあるんですが、トランスジェンダーの方を保険適用にして「病気」としているのが私は受け入れられない。みんなの保険料を使えなくて自由診療にするのにも納得がいかない。

自由診療の可能性をもっと広げていきたいという気持ちがあります。特にトランスジェンダーの方には、ぜひ自由診療でホルモン注射をやってみてほしいと思っています。ちょっと高いかもしれないですが、待ち時間が圧倒的に短いですし、毎回カウンセリング料もかからない。何より自分が病気だって思わなくて済むので、ポジティブなものになるんじゃないかなと思っています。

そういう背景があって、トランスジェンダーの方にも、お金をなるべく気にせず通えるような環境にしたいなと思っています。

この思いに賛同をいただいて、最近ではトランスジェンダーの方もかなり多いです。毎週1回とか2週間に1回くらいのペースで、リピーターの方がきてもらっています。私達は誰がどんな支払い方法で、何をしているか、大体頭に入っていますので、早い人は来て2〜3分くらいで打って帰る方もいます。

中には、部屋に入ったらお尻を出して待ってくれている方もいるぐらい。笑

※ホルモン注射は自由診療です。効果・持続期間には個人差があります。

情報発信 ― 自分の言葉を、自分で届ける

――外への発信で気をつけていることはありますか?

撮影と編集は基本的に自分たち(クリニック内のメンバー)で完結させるようにしています。YouTubeやSNSでの発信などは、全部自分たちで制作して発信しています。

――だからYouTubeも先生の自然な感じが出ているのですね。

だと思います。外注したら絶対撮れないので、それはポイントだと思います。自分が伝えたいメッセージを正しく伝えるためには、私やクリニックのことをしっかりと理解している人材は必要だなと思います。

プライベート ― ゲイバーの雰囲気が好き

――プライベートについて教えてください。どんな過ごし方をしていますか?

ゲイバーで飲んで、最近はビアンバーにも行ったりしていますが、ずっと新宿二丁目で飲み歩いています。ずっといますね。

新宿二丁目は雰囲気が明るくて良いですよね。私がドクターだからといって、飲んでても、ドクターキャラという感じではなく、みんなフランクにしてくれるので。すごく楽しいです。

この辺では私のことをみんな、「よっちゃん」とか「よしこちゃん」って呼んでくれるんですよ。

子育ての哲学 ― 経験させること、自然の中で育てること

――お休みの日は何をされていますか?

子供にいろいろな経験をさせることを大事にしていて。まだ8歳と5歳なので、机の前で座って勉強するような勉強ではなくて、自然の中で走り回ったり、動物を見たり、水族館に行ったり、動物園に行ったり、そういったことを大事にしています。

サファリパークとか水族館とか行っていて、あと仕事体験ができる施設にも行っています。子供たちにいろんな経験をさせて、本人たちが早く将来「こういうことが好きだ」と見つけてくれるのが嬉しいですね。

8歳の娘は産婦人科医になりたいそうです。

――この年齢でそこまで決めているのはすごいですね!お母さんを見ていてという影響もありますか?

英語のスピーチ原稿に書いてあったんですが、「お医者さんは、すごく忙しい時にも優先順位をつけて、お客様一人一人に対して真摯に向き合いながら、スムーズに仕事をこなしている」って書いてました。笑

将来の夢 ― 児童養護施設とエリート教育

――将来的にはどうしていきたいですか?

来年で37歳になるんですが、乳児院とか児童福祉施設を作りたいなと思っています。

クリニックを軌道に乗せて、資金ができたら、私の子供たちをちゃんと育てるということで、ロールモデルを作っていって、エリート教育をする乳児院を作りたいなと思っています。

児童養護施設というと、様々な事情によって機会が制限されてしまうのをどうにかしたくて。お父さんやお母さんがいなくても、大学に行ったり、医者になったり、政治家になったり、社会を動かせるような子が育つような環境を作りたいなと思っています。

久野賀子院長 PRIDE CLINICにて

読者へのメッセージ ― まずは気軽に相談を

――最後に、美容医療を受けてみたいと思っている方に向けてメッセージをお願いします。

特に最初の人は、自分で調べるのが大変だし、わからないことも多いと思うので、一旦LINEとか電話、もちろん直接きてもらうのでも良いですし、一回話をすると良いと思います。

施術はしなくても良いので、まずは気軽にどうぞ。

相談する時のアドバイスとしては、ただお悩みなど、コンプレックスを伝えてもらうだけではなく、セットで「こうなりたい」というものを一緒に言ってもらえると、じゃあそうなる為にどうするか?という相談を私達医師と出来るので、そこをイメージしてもらえると良いと思います。

※本記事に掲載されている施術(ヒアルロン酸注入・ボトックス注射・糸リフト・ホルモン注射など)はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用外です。施術の効果・持続期間には個人差があります。主なリスク・副作用として、内出血・腫れ・痛み・左右差・感染・アレルギー反応などの可能性があります。施術を検討される方は、医師の診察・カウンセリングを受けたうえでご判断ください。

※本記事の内容はドクター個人の見解・経験に基づくものであり、効果を保証するものではありません。

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