東京・渋谷の渋谷サクラステージに位置するL'amour clinic Tokyo。「小顔に特化した専門クリニック」として2023年に開院し、口コミやご紹介で多くの患者様が訪れるまでに成長した。心臓血管外科医としてのキャリアを持ちながら、美容医療の世界に足を踏み入れた片岡統括院長に、施術へのこだわりやカウンセリングの哲学、そしてプライベートの素顔まで伺った。
クリニック紹介
――まず、クリニックの成り立ちについて教えてください。
2023年2月に、東京・渋谷の道玄坂でL'amour clinic Tokyoを開院いたしました。当初は「小顔に特化した専門クリニック」としてスタートし、糸リフトや注入治療を中心に、患者様一人ひとりのお悩みにしっかり向き合う診療を大切にしてきました。
開院当初から、広告や規模に頼るのではなく、「仕上がりの満足度」と「通いやすさ」を軸にしたクリニックづくりを意識しており、口コミやご紹介で徐々に患者様が増えていきました。
その結果、ありがたいことに多くの患者様にご来院いただけるようになり、より快適な環境で診療を行うため、2026年1月に渋谷サクラステージへ移転いたしました。移転後は、プライバシーに配慮した空間設計や導線の見直しを行い、患者様がよりリラックスして施術を受けていただける環境を整えています。また、診療体制やスタッフ教育にも一層力を入れ、サービスの質も含めてクリニック全体のアップデートを図りました。
まだ発展途上ではありますが、開院から現在に至るまで、多くの患者様に支えていただきながら、着実に成長してこられたと感じています。
――主な施術内容を教えていただけますか?
施術数として最も多いのはボトックスですね。次いでヒアルロン酸注入、糸リフト、脂肪吸引といった小顔治療がメインになっています。
当院では、単体の施術だけで完結させるというよりも、まずボトックスやヒアルロン酸で骨格や筋肉のバランスを整えた「土台作り」を行い、その上で糸リフトなどによってしっかりと引き上げる、というトータル設計を重視しています。このように段階的にアプローチすることで、より自然で持続性のある仕上がりを目指しています。
また、ハイフやポテンツァといった肌治療も行っており、リフトアップ治療や注入治療の効果をより高めたり、次の施術につながるようなベースの肌質改善にも力を入れています。
外科領域では、糸リフトに加えて目元の施術も幅広く対応しており、二重埋没、目頭切開、目尻切開、たれ目形成、そして眼瞼下垂手術まで、トータルでの目元デザインが可能です。小顔治療と目元治療を組み合わせることで、顔全体のバランスを見ながら、より完成度の高い仕上がりをご提供できるのが当院の特徴だと考えています。

美容外科医になるまでの道のり
――もともとは心臓血管外科のご出身だそうですね。どういった経緯で美容の世界に?
はい、もともとは心臓血管外科を専門として診療してきました。現在も週に1〜2回は手術に入っており、心臓手術に加えて末梢血管やシャントの形成なども継続して行っています。常勤の先生にも支えていただいているおかげで、今の診療体制が成り立っています。
2023年までは医局に所属していたのですが、環境を変えるタイミングで、2ヶ月ほどまとまった時間ができたんです。その期間に、本当に偶然なのですが、友人に誘われて美容施術を体験する機会がありました。
正直なところ、それまで美容医療にはあまり触れてこなかったのですが、実際に受けてみて「こんなにも短時間で、人の印象や気持ちが変わるんだ」と強い衝撃を受けたのを覚えています。
心臓血管外科は命に直結する非常にやりがいのある分野ですが、一方で、美容医療には「その人の人生の質を前向きに変える力」があると感じました。その両方に医師としての価値があると考えたときに、「自分の技術を別の形でも活かせるのではないか」と思うようになりました。
もともと血管や解剖に関する知識や、繊細な手技には自信があったので、それらは美容医療、とくに注入治療や糸リフトなどにも通じる部分が多いと感じました。
――その体験が転機になったと。
そうですね。やはり自分は手を動かす仕事が好きなんだと改めて感じましたし、実際にやってみると純粋に楽しいと感じたのが大きかったですね。
それ以上に印象的だったのは、自分が行った施術に対して、お客様の反応がすぐに返ってくるという点でした。結果が目の前で分かり、「ありがとう」と喜んでいただける。そのフィードバックの早さは、これまでの医療とはまた違ったやりがいがあると感じました。
もちろん、心臓血管外科のように命に直結する医療も非常に重要で、今でも継続していますが、美容医療には「目に見える変化」と「気持ちの変化」の両方を同時に提供できる魅力があると感じています。
2021年頃から少しずつ美容医療に触れる機会が増え、症例を重ねながら理解を深めていきました。そして2023年に、L'amour clinic Tokyoを開院するに至りました。
患者層と得意施術
――患者様はやはり女性が多いですか?
割合としては、約9割が女性で、1割が男性という構成になっています。ただ最近は、糸リフトやボトックスを中心に、男性の患者様も少しずつ増えてきている印象があります。
以前に比べて美容医療へのハードルが下がってきており、男性でも「清潔感を整える」「印象を良くする」といった目的で来院される方が増えていると感じています。
年齢層としては、20代前半から30代前半の方が中心になりますが、施術内容によって幅があります。例えば、二重埋没に関しては10代後半の患者様も多く、高校卒業後や大学進学のタイミングで一気にご相談が増える傾向があります。一方で、糸リフトや注入治療になると、フェイスラインやたるみが気になり始める20代後半以降の方が中心になってきます。
このように当院では、年齢やお悩みに応じて施術内容が大きく変わるため、それぞれのライフステージに合わせたご提案を行うことを大切にしています。
――先生が特にこだわっている施術は?
特にこだわっているのは、糸リフトの「自然な仕上がり」ですね。これまで多くの症例を経験してきましたが、単純に引き上げるだけではなく、「どの角度から見ても違和感がないか」「表情を動かしたときにも自然か」といった点を常に意識しています。
糸リフトは入れ方や方向、テンションのかけ方によって仕上がりが大きく変わる施術です。そのため、患者様一人ひとりの骨格や皮膚の状態を見極めながら、最適なデザインを行うことを大切にしています。
また、過度に引き上げてしまうと不自然になってしまうため、「やりすぎない美しさ」というバランス感も重要だと考えています。自然でありながら、しっかり変化を感じていただける仕上がりを目指して、細部までこだわって施術を行っています。

技術的なこだわりと引きつれへの取り組み
――技術的にこだわっているポイントはありますか?
糸を挿入する「位置」には特にこだわっています。クリニックによっては、フェイスラインなど見える部分から糸を入れる方法もありますが、当院では基本的に髪の毛の中から挿入するアプローチを採用しています。
この方法のメリットとしては、まず傷口が外から見えにくいという点があります。さらに、万が一引きつれや凹凸が出た場合でも、側面に位置するため髪の毛の下に隠れやすく、ダウンタイム中の見た目の負担を軽減できます。
特に女性の患者様は髪が長い方が多いため、より自然にカバーしやすいですし、マスクで隠せる部位でもあるため、日常生活への影響を最小限に抑えられると考えています。男性の場合でも、できるだけ目立たない位置から挿入することを意識しています。
一方で、髪の毛の中からアプローチする場合は、技術的な注意点もあります。側頭部の血管を横切るように糸を通すため、出血リスクへの配慮が必要になりますし、毛髪のある部位である分、感染対策も非常に重要です。そのため当院では、抗菌薬の内服を含めた術後管理や、挿入時の層・方向のコントロールなど、細かい部分まで徹底して管理を行っています。
見た目の美しさだけでなく、安全性とのバランスを取ることが、技術的に最も重要なポイントだと考えています。
――糸リフトで引きつれが出るという話も聞きますが。
確かに、糸リフトにおいて「引きつれ」はよくご相談いただくポイントの一つです。そのため当院では、できる限り引きつれが出にくいよう、挿入方法やテンションのかけ方など細かな工夫を重ねています。
実際に施術後、「こんなに自然に変わると思っていなかった」といったお声をいただくこともあり、そこは非常に嬉しく感じています。しっかり引き上げながらも、不自然さが出ないバランスを取ることが重要だと考えています。
例えば、しっかりとリフトアップをご希望される方には、そのご希望に応じて引き上げますが、その中でも引きつれや合併症のリスクをできるだけ抑えられる方法を常に選択しています。
また当院では、施術中に鏡でご確認いただきながら糸を引き上げ、「どの程度変化しているか」をその場で共有するようにしています。実際に変化をご覧いただくことで、ご納得いただいたうえで施術を進めることができるため、安心感にもつながっていると感じています。
自然さと変化の両立、そのバランスを大切にしながら施術を行っています。
カウンセリングで大切にしていること
――先生がカウンセリングで大切にしていることは?
一番大切にしているのは、お客様のお悩みにしっかりフォーカスすることです。まずは「今日はどのようなお悩みがありますか?」というところから入り、その方が本当に困っていることを丁寧にお聞きするようにしています。
美容医療は選択肢が多い分、こちらの提案次第でいくらでも施術を増やすことができてしまいます。だからこそ当院では、いきなり施術や金額の話に進むのではなく、「そのお悩みに対して何が本当に必要なのか」を一度整理することを重視しています。
また、その施術が今すぐ必要なのか、それとも将来的に検討すればいいものなのかといった時間軸も含めて考えるようにしています。無理にその場で決めていただくのではなく、その方にとって最適なタイミングをご提案することが大切だと考えています。
結果として、「やらない」という選択になることもありますが、それも含めて正しい医療だと思っています。
――お客様の要望を否定しないというお考えもあるそうですね。
はい、それは強く意識している点の一つです。実際に、他院でカウンセリングを受けた際に「その施術はやめた方がいい」と一方的に否定されてしまい、不安や不信感を持って来院される方もいらっしゃいます。
患者様にとっては、ご自身なりに悩んで選んだ選択肢を否定されることで、「自分の悩み自体を否定された」と感じてしまうこともあると思います。そのため当院では、まずそのお気持ちを受け止めることを大切にしています。
もちろん医学的に適応が難しい場合や、より良い選択肢がある場合にはきちんとご説明しますが、その際も「これはダメです」と否定するのではなく、別の選択肢を提示する形でお伝えするようにしています。
例えば、ご予算の関係でご希望の施術が難しい場合でも、「こちらの施術も効果的です」「今の状態であればこちらの方が合っている可能性があります」といった形で、複数の選択肢を残すようにしています。
患者様がご自身で納得して選べる状態をつくることが、結果的に満足度にもつながると考えています。
――できないことについてはどう伝えていますか?
できないことについては、曖昧にせず正直にお伝えするようにしています。例えば、「フェイスラインを完全に理想通りにする」といったご希望に対しては、医学的に難しい部分もあるため、その点はきちんとご説明します。
ただ、その際にただ「できません」と伝えるのではなく、「今よりもこういった形に近づけることは可能です」「この理想に向かって段階的に改善していきましょう」といったように、実現できる範囲と方向性を具体的にお伝えすることを大切にしています。
完全な理想をそのまま再現することが難しい場合でも、「どこまでならできるのか」「どうすればより理想に近づくのか」を共有することで、患者様にも納得していただけるケースが多いと感じています。
少し寄り添いながらも、医師として正直に伝える。そのバランスは、言葉の選び方一つではありますが、とても大切にしている部分です。
時間軸を意識した提案
――時間軸を意識した提案もされるそうですね。
はい、そこは特に意識しているポイントです。例えば脂肪吸引の場合、実は「脂肪の量」と「皮膚のたるみ」の両方が関係しています。
脂肪が多い状態が続くと、その分だけ皮膚も引き伸ばされてしまうため、半年後・1年後にたるみが強く出てくるケースがあります。そのため、状態によっては「今のうちに脂肪を減らしておいた方が、将来的な仕上がりが良くなる」という判断になることもあります。
ただし、「今日やらなければいけない」という伝え方は基本的にしていません。あくまで、「今すぐ必要ではないけれど、将来的に考えるとこのタイミングでやっておくと良い可能性があります」といった形で、先を見据えた選択肢としてご提案するようにしています。
美容医療は一度きりではなく、時間の経過とともに変化していくものです。だからこそ、その場だけでなく「半年後・1年後にどうなっていたいか」まで含めて、お客様と一緒に最適なタイミングを考えることを大切にしています。
口コミと信頼の積み重ね
――口コミについてはいかがですか?
ありがたいことに、カンナムオンニを中心に、Googleの口コミも含めて、多くの患者様からご満足いただいたというお声をいただいています。
また、カンナムオンニにおいては、個人・クリニックともに口コミNo.1を獲得した実績もあり、多くの方にご評価いただけていることを大変嬉しく思っています。
特別なことをしているというよりは、お客様のご要望をしっかり汲み取り、それにきちんと応えていくことを積み重ねてきた結果だと感じています。
美容医療は結果だけでなく、カウンセリングや対応の安心感も含めて評価されるものだと思っていますので、その一つ一つを丁寧に行うことを大切にしています。
当院では無料カウンセリングも行っておりますので、「まずは相談だけしてみたい」という方でも、気軽にお越しいただければと思います。

プライベート ― 自分自身も「施術を受ける側」に
――先生ご自身も施術を受けていらっしゃるそうですね。
はい、ここ1年ほどは「自己投資」というテーマで、自分自身も積極的に施術を受けるようにしています。年に1〜2回は、ある程度しっかり変化が出るような施術を選んでいますね。
――最初に受けたのは?
ICLですね。眼内コンタクトレンズの手術です。もともとは眼鏡とコンタクトを併用していたのですが、それが不要になったことで、日常生活のストレスがかなり減りました。
――手術はいかがでしたか?
手術自体は10分弱で終わりました。正直、少し怖さはありましたが(笑)、終わってみるとあっという間でしたね。近視はしっかり改善しましたが、遠視に関しては半年〜1年ほどで再調整が必要になる可能性があると説明を受けています。
――他にも受けた施術があるとか。
去年、韓国で植毛を受けました。
――韓国で!いかがでしたか?
しっかり定着はしているのですが、1年くらいで一度抜けて、また生えてくるという経過をたどっています。現時点では経過観察中という感じですね。もともと薄毛というわけではないのですが、一度自分で体験してみたいという思いがありました(笑)。
――今後予定している施術は?
今年は花粉症の症状が強いので、鼻の手術を検討しています。後鼻神経切断術といって、鼻水や鼻づまりを軽減するための手術ですね。
旅行好きな一面も
――オフの日は何をされていますか?
最近は少し時間に余裕ができてきたので、月に1回はどこかに出かけるようにしています。来週は諏訪大社に行く予定で、来月は伊勢神宮にも行きたいと思っています。
――他にお好きなことは?
週に2回ほどジムにも通っています。もともと中学・高校・大学とバスケットボールを続けていたので、体を動かすこと自体は好きなんですが、コロナ以降はなかなか運動する機会が減ってしまって。その分、意識的にジムに通って、体力維持やリフレッシュにつなげるようにしています。
迷っている方へのメッセージ
――最後に、施術を迷っている方へ一言お願いします。
小顔にしたい、たるみが気になる、目元を変えたいなど、お悩みは本当に人それぞれです。また一口に「小顔」といっても、フェイスラインの問題なのか、脂肪によるものなのか、皮膚のたるみなのかによって、原因も対処法も大きく異なります。
だからこそ、ご自身で判断するのが難しいと感じた場合は、まず一度ご相談いただくのが良いと思います。当院では無料カウンセリングも行っておりますので、「何が自分に合っているのか知りたい」という段階でも問題ありません。
目元の施術についてもご相談が多く、若い方の二重埋没から、たるみ取りまで幅広く対応しています。無理に施術を勧めることはありませんので、気軽な気持ちでお越しいただければと思います。
※注意事項
当記事に掲載されている施術はすべて自由診療です。
施術内容・費用・リスク・副作用等の詳細は、カウンセリング時に個別にご説明いたします。
施術の効果や経過には個人差があり、記事内の内容は効果を保証するものではありません。
